人生の選択を間違えてばかりの人へ
この記事の内容
私たちは、生活していくうえで無数の選択や決断を迫られます。
いつも正しい選択や決断ができればよいのですが、そう簡単にはいきません。
それどころか、いつも間違った選択をしてしまうという人もいるでしょう。
では、いつも間違った選択をしてしまうようなとき、それによってどんどん状況が悪化してしまっているようなとき、いったいどうすればよいのでしょうか?
ここでは、そのような状況から抜け出すための方法について考えてみます。
私もそうですが、何をやっても上手くいかない時期というのは、ひどく不安になり、ひどく焦っています。
その「不安」と「焦り」が物事をより一層悪い方へと進展させ、底なし沼にハマっていきます。
そして、結論としては、選択や決断を一旦保留し、問題を棚上げにするのがおすすめです。
「自ら行動を起こさない限り状況は好転しない」という考えを捨てましょう。
自分が動かずとも、周りが勝手に動き、状況は変化します。
また、追い込まれた末の選択や決断は、自らのそれとは言えません。
それは、やむを得ず周囲からさせられたものです。
よって、いつも選択を間違うあなたが悪いわけではありません。
悪かったのは、そのときあなたが置かれていた状況です。
人生は選択や決断だらけで疲れる
私たちは、日々の生活のなかで数々の選択を迫られ、数々の決断を下しています。重大なものから些細なものまで、日々選択や決断の連続です。
かつては、生まれた家によって職業が決まり、生き方が決まっていました。選ぶ余地がないため、余程のことがない限り、人生における重大な決断をする必要はなかったかもしれません。
職業を選択する必要はなく、進学か就職かで悩む必要もなく、進学先を選ぶ必要もなく、就職先で悩む必要もなく、会社を辞めるかどうかで悩む必要もなく、結婚か独身かで悩む必要もなく、子供をつくるかどうかで悩む必要もありませんでした。
人類の長い歴史を考えれば、現代ほど数多くの選択と決断を迫られるようになったのは、本当にここ最近のことなのだと思います。
たしかに、自分では何も選べず、生まれた家柄で人生が決まってしまうことと比べれば、自由で選択肢だらけの現代社会の方が良いのかもしれません。でもまあ、真面目にやってれば疲れますよね。
昔の方が良い時代だったんじゃないかという考えも浮かんできてしまいます。
いつも正しい選択や決断ができるわけではない
そんなふうに日々選択や決断をし続けている私たちですが、常に正しい判断ができるとは限りません。
正しい判断ができないのは、たとえば現状をどうにかしなければならないと考えており、焦ったり不安になったりしているときです。
焦りや不安から視野が狭くなっていると、冷静さを欠き、判断力が鈍り、間違った選択や決断をしてしまいます。
そのようなとき、早めに誤りに気づいて軌道修正ができれば良いのですが、負のループに一度ハマってしまうと、なかなか抜け出せません。5年10年があっという間に過ぎてしまいます。
焦りや不安から判断力が落ち、誤った選択や決断をする → 上手くいかず状況悪化 → 焦って不安になる → 冷静に判断できず、誤った選択や決断をする → 上手くいかず状況悪化 → 焦って不安になる → 冷静に判断できず、誤った選択や決断をする → 上手くいかず状況悪化…という無限ループです。
ループから抜け出すために
では、この無限ループから抜け出すためには、どうすればよいのでしょうか?
1)運に身を任せる
たとえ焦って不安になった末の選択や決断だったとしても、それがたまたま自分にとってプラスのものだった場合、それをきっかけにループから抜け出すことができそうです。
くじけずに、間違っていようが何だろうが選択や決断を繰り返していれば、そのうち運良く、「良い選択」「良い決断」ができるかもしれません。
ただ、余程の幸運に恵まれない限り、このようなことは起こりません。それに、いくら状況が悪化してもくじけないような強靭なメンタルの持ち主は、おそらく、「いつも間違った選択をしてしまう」ということで悩むことはないでしょう。
では、どうすれば?
2)焦らずにベストチョイスをする
ひとつは、そもそも焦らないことです。泰然自若として冷静に現状を見つめ、次善策を見極め、次なる一手を打つようにします。スタジオジブリの「もののけ姫」風に言えば、「曇りなき眼で見定め、決める」というやつです。
ただ、非常に難しいです。
それに、それができる人は、そもそもループにハマりません。窮地に追い込まれても焦らないからです。焦って不安にならなければ、いつも間違った選択をしてしまうということもありません。
3)選択や決断を一旦保留する、問題を棚上げにする
もうひとつは、焦っても不安になっても、急いで選択や決断をしないことです。よく、うつ病のときに退職等の大事な決断をしてはならないといいますが、それと同じです。焦って不安になっている状態では、まず「良い選択」「良い決断」はできません。冷静さを失っているからです。
そのため、早急に次なる一手を打たなくてはならないという焦りや不安感に襲われても、そこはじっと耐えて、あえて何もせず、時が過ぎるのをじっと待つということが大切になってきます。時間が経てば解決すること、あるいは、時間が経つことでしか解決できないことというのが必ずあります。
「何もしないと余計に不安になってくる」ということもあろうかと思いますが、そこは我慢です。耐えるしかありません。それに耐えられず、焦りや不安から逃れたいという一心で次の選択や決断をしてしまうと、ループにハマります。
そして、いったんハマってしまえば、状況はどんどん悪化していきます。悪化し続ける状況から抜け出せないまま、5年10年があっという間に過ぎていきます。
まとめ
いつも誤った選択をしてしまうというループにハマってしまったとき、そこから抜け出すための方法について考えました。
抜け出すためには、「一旦保留する」「問題を棚上げにする」のがおすすめです。
あえて動かず、時間が解決してくれるのを待ちましょう。動かないことに不安を感じるかもしれませんが、動いたところで状況はより一層悪くなるだけです。
自分が動かないと何も変わらないような気もしますが、実際のところ、自分が動かずとも周りが勝手に動き、周囲の状況は変化します。自分が変わらずとも、周りが勝手に変わっていくのです。
そして、冷静に判断できるタイミングがきたら、そのときはまた主体的に選択や決断をするようにしましょう。そして、いつの間にか、ループから抜け出している自分自身に気がつくはずです。
この記事を書いた人
氏名 | 鈴木 雅人(すずき まさと) |
生年月日 | 1980年(昭和55年)4月1日 |
国家資格 | 社会保険労務士 第10230004号 精神保健福祉士 第26879号 |
加入団体 | 群馬県社会保険労務士会 群馬県精神保健福祉士会 群馬県精神保健福祉協会 |
家族 | 妻と長男 |
出身地 | 群馬県前橋市 |
学歴 | 東海大学体育学部中退 文教大学人間科学部卒業 |
座右の銘 | 人間万事塞翁が馬 |
事務所概要
事務所名 | 若宮社会保険労務士事務所 |
代表者 | 鈴木雅人 |
所在地 | 群馬県前橋市日吉町4-14-7 |
電話番号 | 080-7712-2518 |
メール | info@wakamiya-sr.com |
定休日 | 不定休 |